駆動用バッテリーが満充電になった時の2つの問題

駆動用バッテリーが満タンになった時の状況について プリウス50系情報
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私がプリウスでドライブした時の経験です

納車してすぐの頃でしょうか?私はプリウスで『さるぼぼ』などが有名な岐阜県飛騨地方の白川郷周辺をドライブしたことがあるんです。
その時に名前は忘れてしまったのですが、有料で山道を上がる道路があり、その道路の傾斜がすごかったんです。
もちろん山頂までは急な登り坂!山頂からは急な下り坂!というシチュエーションなんですが、そのこう配が半端なくて、普段の走行ではまずお目にかからないだろうなというくらいすごい傾斜で、登りはバッテリーがあっという間になくなり、充電しながら走行するのでアクセルは重く感じて上るのに一苦労といった感じ!対して山頂からの下りはというとあっという間にバッテリーが満タンになり、そこから長い長い傾斜の下りが続くというプリウスでは体験したことのないシーンに遭遇したんです。
この下りの時に感じたことが満充電の時のうるささとエンジンブレーキの利きが悪くなること!この2点でした。
プリウスは満充電なってからブレーキペダルを踏んでブレーキ操作をすると、回生ブレーキではなく通常のブレーキ操作となる為、連続使用によるフェード現象が起こりやすく、ブレーキパッドの損耗も激しくなることから、Bモードを使用することが望ましいとされています。
ですが、プリウスにお乗りの方ならお解りだと思いますが、バッテリーが満タンになった時にBモードを使用して下り坂を下るのは非現実的だと思います。
理由はまず利きが悪くなるエンジンブレーキです。
通常はBモードを使わなくても通常のアクセルを離した状態の回生ブレーキでもガソリン車のエンジンブレーキ並みに利くのですが、充電が満タンになった後は何か抜けた様にエンジンブレーキの利きが悪くなり、速度が下がるどころか逆に上がっていきます。
速度が上がると同時にエンジン回転数も上がり、先ほどの有料道路の山頂からの長く急な下り坂が続くシーンではエンジンの音と共に回転数の上昇でエンジンが壊れてしまうのではないかという恐怖が襲ってきました。
Bモードに限らず通常の回生ブレーキでもフットブレーキを使わないと速度をコントロールできない状況になるんです。
みなさんはいかがでしょうか?

トヨタさんに聞いてみました

私はこの体験をした後にトヨタお客様センターへ問い合わせをしてみました。
トヨタさんからの回答は予想していたのものとは違い驚きました。
トヨタさんの見解は・・・。
駆動用バッテリーが満充電になった場合はBモードの使用が望ましいとのことで、満充電時のエンジンブレーキの利き具合は満充電以外の時と変わりはありません!とのことでした。
ちょっとありえない感じの返答に驚きました。
下り坂の加速度に対して十分な減速力を得られないエンジンブレーキの利きは認識していないのか?それとも言い訳なのか?不信に思いました。
Bモードについての詳しい解説は下記のページをご確認ください。

満充電時の2つの問題

まとめ▼

満充電時の2つの問題は・・・。

  1. 満充電になると通常モード、Bモードを問わずエンジンブレーキの性能が著しく低下する!
  2. 満充電になると通常モード、Bモードを問わずエンジン音が騒音レベルになりうるさい!

この問題は乗りごこちが悪い!とかビビリ音がする!といった問題とは違い、安全に走行する上で大きな影響を及ぼす重要な現象だと思います。
ぜひとも時期プリウスの時にはこの問題は是非とも解決して頂き、安全に走行できる様に改善して頂きたいものです。

コメント

  1. eネコ より:

    私はホンダのハイブリッド車に乗っています。
    プリウスの回生充電制御がどのようになっているかは分かりませんが、私の車では降坂時に満充電になると、発電用モーターがエンジンを負荷にして回り始めて、同時に駆動用モーターは回生ブレーキとして働きます。この時エンジンはモーターで回されているだけなので、燃料の消費はありません。
    高回転になるのでエンジン音はかなり大きくなります。
    もう少しハイブリッドバッテリーの容量が大きいといいな、と思います。

    • 天翔 天翔 より:

      eネコさん、コメントありがとうございますm(_ _)m
      ホンダ車のハイブリッドシステムの詳しい詳細は調べてないのですが、トヨタ車の場合は満充電になるとなっていない時よりも回生ブレーキの効き具合が悪くなります。抜けている?といえばいいのでしょうか?そんな感じがします。
      エンジンを燃料を使わずに回す仕組みと満充電になると音が非常に大きくなるのは似ていますね。
      僕も駆動用バッテリーの容量がもう少し大きけばいいのになーとよく思いますが、大きさとスベースと重量の問題なんでしょうね。
      これからはハイブリッドではなく、EVの時代になってくる様ですが、普及にはもう少し時間がかかりそうです。
      お互いに年末年始!事故に気をつけて頑張っていきましょう!

  2. miumiu より:

    おっしゃる通り!私もかつてレンタカーでカローラのハイブリッドに乗った時、名阪国道の下りで全く同じ感覚(抜ける感じとエンジンがうなるだけで全くエンジンブレーキが効かない)を味わったので、他の車を試乗の際トヨタの営業マンに直接尋ねましたが、そのような現象があることさえご存知ない様子でした。この問題についてha
    多くのドライバーも問題意識をお持ちだと思います。満充電の場合、回生ブレーキからエンジンブレーキに切り替わるとうメーカーの説明は、明らかに事実と異なります。満充電後エンジンブレーキは効かないというのが現実です。

    • 天翔 天翔 より:

      コメントありがとうございます。
      やはり実際に乗って体感しているユーザーの意見をもう少し耳を傾けてもらいたいですね。
      ディーラーさんの営業マンやメカニックの方に至っては『満充電になりますか?』と言われる始末でした。
      街中しか走らない人であれば、満充電にならないのかもしれませんが、普通に山間部の上りを登り切って下りを下がればすぐに満充電になると思うので、とぼけられているのかな?と思ったりしました。
      貴重なご意見ありがとうございます。

      • miumiu より:

        ありがとうございます。自分以外にも天翔さんのような方がいて、安心しました。私はMT乗りなので、エンジンブレーキの効かない車は考えられませんが、最近のAT乗りドライバーは、こんなこたすら気づかないなんて、なんだかなあって感じです。そりゃ面白い車は売れなくなりますね。

      • miumiu より:

        天翔様 その後何か進展ありましたでしょうか?私カローラハイブリッドに興味があります。TNGAにより剛性と静粛性がよくなり、燃費もよく、モーターによる加速と回生ブレーキによるドライブフィールもとても素晴らしい。数少なくなったポート噴射エンジンである点に好感を持ちます。ただ、満充電後のエンジンブレーキが効かない抜けるような感覚とエンジン回転の異常上昇だけは、車の欠陥としか思えず、この点が改善されない限り、とうしても購入に踏み切れません。大変良くできた車だけに、とても残念です。トヨタや一般ユーザーはどうしてこの問題に気がつかないのてしょうか?

        • 天翔 天翔 より:

          ご無沙汰しております。
          その後の進展という事なのですが、残念ながらその後これといった進展はありません。
          進展ではありませんが、過走行になってきて満充電時の抜ける感じは変わりないのですが、その前段階というか満充電になる前のBモードでのエンジンブレーキの効き具合がやや鈍くなってきた気がしています。
          満充電になった時の抜ける感じと大きな音はそのままですが、現在は通常時のBモードの効き具合を先日ディーラーさんで1泊2日で調べてもらいましたが、これといった症状を特定することはできませんでした。
          同時に燃費も今年になって4~5キロ程下がっていますので、来月のはじめにプリウス専門店で一度点検と相談をしてみる予定です。
          このあたりも追って記事にしていく予定ですので良ければご確認くださいませ。

  3. miumiu より:

    ご回答ありがとうございます。やはり無段変速の構造上、自分の期待するギアAT車やMT車のようなエンジンブレーキを期待する方が無理かもしれませんね。YouTubeで他の方に質問しても、エンジンブレーキ(回生ブレーキではなく)も存在するという回答ばかりで・・・。他の方はこの現象に気づいてすらいないようです。昨今抵抗を減らして燃費を稼ぐ車が求められ、安全が置き去りにされてる気がしてなりません。

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