audiobook『言志四録』これは読みごたえがあります

audiobook『言志四録』 管理人ブログ
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今回のaudiobookは『言志四録』という本です。
この本はあの西郷隆盛が愛読した「指導者のための聖書」とも言われ、大ベストセラーになった一冊です。
さてこの言志四録は江戸時代に書かれた『言志録』・『言志後録』・『言志晩録』・『言志耋録』の四書からなる総数1133条からなる箴言録のことなんです。
この本に1133条のすべてが掲載されている訳ではないのですが、よみごたえは十分で、しっかり聴いていないとほとんど頭に入ってきません。
江戸時代に書かれたものにも関わらず、現代においても十分に通用する名言ばかりで、是非一度は読んで頂きたい一冊だと思いました。
内容は名言を読み、その説明をする!という形式で書かれており、非常にわかりやすい構成になっています。
具体的にどんな名言があるのかというと・・・。
『人は少壮の時にあたりては、惜陰を知らず。四十を過ぎて以後始めて惜陰を知る』意味【人は20歳代や30歳代では人生の大切さを知らない。40歳を過ぎて初めてその大切さを知る】
『静を好み動を厭うを懦という。懦は事を了するを能わず。動を好み静を厭うを躁という。躁は物を鎮むるを能わず』意味【静を好み動を厭う者を臆病者という。臆病者は物事を成し遂げることはできない動を好み静を厭う者を軽躁者という。軽躁者は物事を鎮める力はない】
『好みて大言を為す者あり。その人必ず少量なり』意味【大言壮語の者は必ず器量が小さい】
『国に道有る時は言路開く。慶すべきなり。ただ恐れる、功利の徒、時に乗じて紛起群奏するを』意味【国家が正しい道を進んでいる時は意見が通る。慶ばしいことであるただ心配することは、意見が通ることに付け込んで権益を狙う者が現れる】
『人主の学は、知・仁・勇の三字にあり』意味【上に立つ者の学問は知・仁・勇の三つにある】
『人を知るは難くして易く、自ら知るは易くして難し但だ当に諸を夢寐に徴して以て自ら知るべし夢寐は自ら欺く能わず』意味【人を知るのは難しいようで易しい。自らを知るのは易しいようで難しいただ自らのことは夢に出るので知ることができる夢は自らを欺くことはできない】
という感じで様々な名言が書かれています。
できればこの本の内容を全て暗記したいと思えるほど充実した内容です。
まだ一度しか読めてないのですが、繰り返し読んでみたいと思っています。
ただし、この本はaudiobookの再生時間6時間20秒という超大作ですので、速聴を使ったとしても聴くのに3時間はかかるんです。
速聴なしの通常再生なら6時間。
聴いて損は絶対ないと思いますので、是非隙間時間をフルに活用して聴いてみてください。
私は最低でも7回以上読もうと決めています。
ただ人間が集中できる限界は90分と言われていますので、全てをいっきに聴くと半分で集中力が切れてしまいます。
なので、分割して聴くのですが、前回ご紹介した『死とは何か』という本と併せると膨大な時間となり、他の本に割く時間が当面は少なくなりそうですが、それでも繰り返し聴く価値が十分にある思っているので、両方とも繰り返し聴いていく予定です。
みなさんも是非一度読んでみられてはいかがでしょう?

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