プリウスの月間平均燃費や生涯燃費などを数年に渡りお伝えし続けてきたわけですが、今年の3月に7年目の車検を終えて以降、燃費の悪化が見られはじめ、走行距離も21万キロを超えてきましたので、そろそろ故障というよりもパーツの劣化や清掃などが必要な箇所が出てきたのではないかと思いはじめ、気になる部分を一つづつ作業を行ってみて改善がみられるか?という事を行っていこうという事をお伝えしていたのですが、母親の介護などでバタバタしており、なかなか始められずにいたのですが、ようやく一息つけたのでようやく始動する事にしました。
今回は一体何をするの?という概要と以前から気になっていたオイルの件についてお伝えしていこうと思います。
何をやっていくの?
燃費の改善に関係のありそうな部品の交換や作業を一度に行うのは大変ですので、一つづつ潰しながら何らかの変化があるのかどうか?という事を行っていく予定です。
現段階で私自身でやっていこうと思っている事は以下の通り。
- 燃費の改善とは直接関係ないかもしれないが、過走行のプリウスにオイルの粘土を変更したらどうなるのか?というのをいろいろな人の意見を聞いた上で実際にやってみようと思います。
- ディーラーさんで点検を受けて燃費に影響しそうな部品や作業を特定してもらいます。
- 点火プラグが気になるので交換を予定しています。
- EGRバルブの確認及び清掃などが可能であれば作業をお願いしたいと思います。
- ハイブリッドバッテリーの状態の確認とバッテリー周りの清掃作業などができれば実施したいと思っています。
- その他ディーラーさんでの点検結果に基づいて気になる箇所を随時対応していこうと思っています。
現在はこんな感じで燃費の復活を試みてみようと思っています。
今回はオイル交換の問題からはじめていこうと思います
ネットや車に詳しい方などの意見として過走行の車には標準の指定粘土のオイルよりもより粘土の高いものを入れる方がいい!という話をよく耳にします。
具体的にプリウスの場合でいうと、純正のメーカー指定の標準は0W-20という粘土のオイルですが、過走行になってきた場合には5W-30という粘土の高いオイルを入れる方がいいという意見を多く聞きます。
過走行車・経年車は粘度を上げるほうが良い理由
クルマが走るための力を生み出すのがエンジンであり、その中でも重要な部品として「ピストン」という部品があります。
ピストンはエンジンが始動している間ずっと「シリンダー」という筒型の部品の中で激しく上下運動を繰り返しているエンジンの心臓ともいえる部品なんです。
ピストンとシリンダーとの隙間は新車の時点で1mmもないんです。
そのわずかな隙間に入り込み、ピストンの激しい動きをスムーズに行える様にサポート(潤滑)しているのがエンジンオイルなんです。
過走行になってくると、ピストンとシリンダーとの隙間は摩耗によって少しずつ大きくなっていきます(実際に摩耗するのはピストンを構成するピストンリングです)。
過走行によって、ピストンとシリンダーとの隙間が大きくなると「パワーが低下する」「音や振動が大きくなる」「エンジンオイルが減る」「白煙を吹く」などの症状が表れます。
これら過走行によるトラブルを防ぐためには、ピストンとシリンダーとの隙間をできるだけ小さくする必要があります。
その場合、ピストンリングを交換するのがベストですが、費用がかかりすぎて現実的ではありません。
今回の過走行の車に粘土の高いオイルを使用する!というのはまさにこの部分の改善につながるからなんです。
オイルの粘土を上げる事のデメリット
オイルの粘土を上げる事によるデメリットは以下の通りです。
- 燃費が悪くなる恐れがある
- 冬場には適さない
エンジンオイルが硬くなれば、エンジン内部の各パーツの稼働の障害となります。
連続稼働するうえでどうしても燃費が悪くなるのです。
また、寒い冬などであれば、エンジンスタート時点ではオイルも硬いため、油膜を十分に張るのに時間がかかってしまいます。
実際にはどうなんだろうか?
そんなこんなで皆さん気になるのが実際のところはどうなんだろう?という事ではないでしょうか?
今までに説明してきた事はネットでググれば出てくる話です。
でも先ほどから再三にわたりお伝えしている通リ、賛否両論あり実際にどちらが正しいのか?実際に過走行の車に粘土の高いオイルをいれてみたらどうなるのか?何か違いはあるのか?疑問は尽きないと思います。
そこで当サイトの出番!月間走行距離2,500キロ前後!トータル走行距離210,000キロ超えの私のプリウス50系で実際に検証してみたいと思います。
今回使用したオイルはこちら
実はディーラーさんで交換しようとしたのですが、残念ながらディーラーさんでは規定の0W-20のオイルしか交換できない!との事でしたので、オートバックスさんで上記のオイルを交換する事にしました。
ハイマイレージ(過走行)用のオイルで、60,000キロを超えたら・・・みたいな表示が私の走行距離からすると少し笑えるのですが、とりあえずこちらを入れてみて何か違いがあるかを確認してみようと思います。
もちろんオイルフィルターもオイルの粘土を入れ替えるのでこちらに交換しました。
かかった費用は?
上記のオイルとオイルフィルターに工賃を加えた総額は約7,000円でした。
これはオートバックス会員の工賃の割引やクーポンなども少し含まれた金額らしいので、最初に出てきた金額は8,000円ちょっとだったと思います。
因みにディーラーさんで0W-20のオイルをトヨタ純正のオイルで交換した際の価格は6,800円だそうなので、ほとんど変わりませんでした。
ただ、ディーラーさんの場合は毎回の交換ではなく、オイルリザーブというシステムでオイルをまとめ買いしてストックしておく事で、もっとお安く交換が可能で私もそちらを利用して交換しています。
このまま粘土の高いオイルでいくのか?
先ほどデメリットの部分でもお伝えしましたが、粘土の高いオイルは冬場には不向きな面も多くありますので、今回のオイル交換での結果に関わらず、冬場のオイルは標準の0W-20に戻すつもりでいます。
私の場合は1万キロくらいでのオイル交換にしているので、年間で2~3回の頻度で行っています。
ですので、だいたい季節の変わり目になる事も珍しくなく、冬になる前のスタッドレスタイヤへの履き替えの時にはオイルもいっしょに交換することが多いので、今年もスタッドレスタイヤに履き替える時に0W-20に戻そうと考えています。
今回の結果次第ですが、問題なさそうならば春先の夏タイヤの交換の時に再び5W-30に入れ替えていこうかなと考えています。
もちろん今回の粘土アップのオイルで何も問題が起きなければ・・・ですが・・・。
今回のまとめ
今回は210,000キロ超え!50系プリウス前期型の燃費改善計画始動!というテーマで、その第一弾としてオイルの粘土を上げたらどうなるのか?ということでご紹介しました。
ただ、今回のオイルの粘土を上げる!という行為は燃費改善というよりは燃費の悪化を招く事が多い!という作業だといわれているので、燃費改善という意味では逆行している話になってしまっている様に思えるのですが、こちらに関しては今回の燃費の悪化はエンジン始動時の燃料消費に関する部分ではないかと私は思っており、過走行によるパワーロスによる部分が粘土を上げる事で改善されるならもしかしたら燃費にもいい方向に傾く!ということはないのか?という思いで為してみたんです。
いつものドライブコースは山間部をいくつも通り抜けますので、上り坂ではアクセルをそれなりに踏み込んで走行しますし、下り坂ではBモードを使って下ってきたりもします。
ですので、そんなエンジンの負担を考えると、粘土アップの燃費の悪化よりもパワーロスの改善の効果の方が大きい!という事もありえるのかな?という疑問を試してみたかったんです。
7月の月間平均燃費の報告からこの粘土アップのオイルで走った燃費となりますので、そちらも併せてご確認頂き参考にして頂ければ嬉しく思います。
このオイル交換の経過報告は随時お知らせしていく予定です!
また今月末にはディーラーさんで1泊2日のお泊り検査の予約も入れてあります。
そこで次回以降の燃費の改善計画の作業計画も立てていく予定です。
そちらも併せてご覧くださいませ。
下記リンクのYouTubeチャンネルの『みやこをどり』も少しづつではありますが、動画をアップして再開し始めております。
まだまだ技術的な問題とテーマなど試験的な意味合いのアップも多いのですが、よろしければチャンネル登録して頂けると励みになります。
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