母の転院から一カ月、家族の複雑な心情

母親の転院後の生活と家族の複雑な心情を表す写真 管理人ブログ
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GW明けまで自宅で介護をしていた私の母親が入院を始めて2カ月が経とうとしています。

最初の病院から現在の病院へ転院をして1カ月、母親のいない我が家での生活も少しなれてきた感じはしますが、ことあるごとに母親の事を思い出してしまう日々を送っています。

病院への見舞いは厳しく制限されていて、1週間で土日祝日を除く平日に2度、1回につき2人までで面会時間は15分、2人できた場合にはその15分を半分に分けての面会となり1人約8分程度になるというかなり厳しい条件でなかなか思った様に母親に会う事もできません。

最近はまたコロナが流行してきているので仕方ないかなと思うところもあるのですが、この病院は5類に移行後もずっとこの条件だそうで、感染予防以外にも人員の問題など病院側の他の要因もある様な気がします。

転院前の病院も制限はありましたが、1日2人までは変わらず1回15分という制約もあったのですが、面会そのものは毎日可能で、現在の病院よりも緩かったのでまだ少し戸惑っています。

この病院の面会制限はいったいいつまで続くのでしょうか?できればもう少し面会できる様にしてもらえるとありがたいのですが・・・。

肝心の母親の容態なのですが、基本的にパーキンソン病とレビー小体型認知症という病名で、入院のきっかけは誤嚥性肺炎を起こしての治療目的だったのですが、同時に入院時に検査してもらうと嚥下機能の低下という症状がかなりひどい状態であることが判明して、自分の口から飲み食いを行う事が困難な状況となり、鼻からチューブを胃に通して食事をするという状況になってしまい結果、退院が難しくなってしまいました。

食べる楽しみが消える瞬間!母親の食事が無くなった理由
母親の食事が無くなった」という衝撃的な現実。食べる楽しみが失われる日常とその意味について深く考察します。

嚥下機能低下に関しては上記の以前のブログ記事で書いていますので、詳しくはそちらをご覧ください。

嚥下機能が低下すると、鼻からのチューブの挿入以外に胃ろうと呼ばれるものが一般的で、簡単な手術をすればお腹に管をつけてそこから流動食を入れるという方法があり、現在の鼻からのチューブと比較すると本人の負担も少なく、かつ胃ろうの場合は自宅でも介護がしやすいというメリットがあるので、転院前の病院との相談で胃ろうをお願いすると決めてお願いしたのですが、残念ながら私の母親は数年前に胃がんを患い、その際に胃の大半を切除しているので、残った胃に胃ろうをするのは無理だということで、現在の鼻からのチューブになってしまっているんです。

鼻からのチューブは月に1回程度チューブの交換が必要でその交換が医療行為となるために自宅での介護はかなり難しいとの事なんです。

加えて誤嚥性肺炎を繰り返し併発しているので、喉から食事をしなくなっても喉にたんは絡むので、定期的な吸引が必要になってきます。

入院をする少し前からたんの絡みは自宅でもひどかったので、吸引機を介護保険でレンタルして吸引方法を病院で教えてもらって行っていたのですが、なかなか上手くいきませんでした。

やはり医療従事者の方と素人ではかなり違いがあるんだなとその時に痛感しているので、現状の母親の状態で自宅に連れ帰って介護をするのは確かに困難だという事は家族みんながわかってはいるんです。

わかってはいるんですが、見舞いにいって母親の姿を見て何やらうめき声の様なものを発しながら訴えかけている姿をみる度になんとかならないものだろうか?と辛い気持ちになって帰宅し、何もしてやれない無力感みたいなものにやるせなさを感じる毎日です。

連れて帰って介護ができるなら連れて帰ってやりたい!そんな気持ちが四六時中頭をよぎるのですが、それと同時に介護の大変さもわかっているのでなんとも言えない気分になります。

入院してからは、介護からは解放されて平穏な生活を送っておりますが、頭の片隅にはいつも病院にいる母親の事が気になっており、1日に何度となく母親の話題が家族で出てきたりします。

すぐには病院から退院というわけにはいかないと思いますし、母親の今後がどうなるのかまだはっきりと決まっておりません。

今できることは母親に代わって、社会的弱者となった母親に対する行政の補助や支援などを行ってもらえる為の手続きをや保険などの手続きなどを家族が手分けをして行っている状況です。

自宅での介護の時もそうでしたが、病院に入院しても施設へ入所するにしても真っ先に発生する問題はやはり金銭的な問題なんです。

『地獄の沙汰も金次第』とはよく言ったものだと最近よく思うことがあります。

先ほどの手続きもそういった金銭的な負担をできる限り軽減して今後の母親の過ごせる場所の選択肢を広げておく必要があるという意味で行っております。

また定期的に経過をご報告できればと思います。

 

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