今回のaudiobookは『AIの衝撃、人工知能は人類の敵か』という本です。
タイトルはかなり過激なタイトルですが、AIについて詳しく説明がなされており、人工知能についての正しい知識が身につく一冊です。
様々な記述がある中で私がもっとも衝撃を受けたのは今後数十年の間にアメリカで仕事をAIに奪われる職種が47%で、ほとんど奪われるであろう職種がかなりあるという点でした。
仕事を奪われるであろうという職種はというと・・・。
『電話による販売員』99%、『データ入力』99%、『銀行の融資担当者』98%、『金融機関などの窓口係』98%、『簿記・会計監査』98%、『小売店などのレジ係』97%、『料理人』96%、『給士』94%、『タクシー運転手』89%、『理髪業者』80%
といった感じ。
一方で奪われそうにない職種はというと・・・。
『医師』0.4%、『小学校などの教師』0.4%、『ファッションデザイナー』2.1%、『エレクトリニクス技術者』2.5%、『情報通信システム管理者』3.0%、『弁護士』3.5%、『ライター・作家』3.8%、『ソフトウェア開発者』4.2%、『数学者』4.7%、『旅行ガイド』5.7%
といった感じ。
どうでしょう?あなたはどちらの分類のお仕事についておられるでしょう?
この話は本の中の一部ですが、こうした話から人工知能を生み出すということがいかに難しいか!人間の脳がいかに複雑なものであるか!もしも人工知能が完成すれば人間の脅威になる可能性があるかもしれない!といった事をテーマに書かれています。
本書の中でよく出てくるのは、わかりやすくする為に自動運転車を例にとっての解説で、完全に自動で走る車はまだ登場していませんが、ここ数年のうちには登場する可能性があると噂されています。
この完全自動運転の妨げになるのが『認知・判断・行動』という3つの動作を人間の脳と同等もしくはそれ以上の精度に高めることです。
各種センサーやカメラを付ければ容易にできそうな感じがしますが、これがなかなか一筋縄ではいかないんです。
なぜか?というあたりを本書ではわかりやすく書かれており、読んでいるとなるほどな!と思うことばかりで、読んでいて非常に楽しい内容の一冊でした。
特別難しい話が書かれているわけではなく、気軽に読める一冊ですので、通勤や通学の合間に読むにも適していると思います。
私もこの本は面白かったので、是非繰り返し読んでいきたいと思っています。
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