EDRを知るきっかけ
私がEDRという言葉を知ったのは、とある事故に関する記事を調べていた時のことでした。
その事故の内容というのは、東京の池袋で発生した、87歳男性 が運転する車両が歩道に突っ込み、小さな子どもとその母親が犠牲になったという内容です。
なぜこの事故のことを調べていたのかというと、事故を起こした車がプリウス30系だったので、少し気になったという理由からなんです。
で、この件に関してのある記事の中に警察はなぜEDRを使って捜査をしないんだろうか?という様な記述をみかけたんです。
正直、私自身も初めて聞く言葉でEDR?何それ?というのが第一印象でした。
EDRとは何か?
イベント・データ・レコーダーが正式名称の様です。
飛行機でいうところのフライトレコーダーの自動車版といった感じです。
EDRは軽自動車を除くエアバッグ付きのクルマに付いているそうで、プリウスには30系以降の車種についているそうです。
このEDRは優れモノで一番簡素なものでもエアバッグが展開する直前の車速や前後G、左右のG、アクセル開度、ブレーキ踏んでいるかどうかなどが記録されているそうです。
今回事故を起こしたプリウス30系には更に詳しく記録できるEDRが備わっており、先ほどのデータに加えてブレーキ操作状況、アクセル操作状況、ハンドルの操作状況、速度のデータまでわかるそうです。
なんだかすごいものが取り付けられていたんだな~と驚きました。
しかしEDRは基本警察の事故調査には使われていないことが多い
こんな優れもののEDRですが、意外なことに警察の事故などの調べではあまり使用されてない様なんです。
- どうしてこんな貴重なデータを警察は使用しないのか?
- メーカーも装着してますよ!とお客に猛烈アピールしないのか?
理由は意外に単純でした。
まず警察がなぜ事故の調査にEDRを採用しないのか?という理由ですが、このEDRは現在、国が定めたものではなく、あくまでメーカーが独自に搭載しているからだと言われています。
またメーカーの方が大々的に発表しないのは、搭載している意図がメーカー自身を守る為で、お客の為に導入しているわけではないというのです。
メーカー自身を守る為というのはどういうことか?
事故を起こした運転手などから車の不具合だった!と言われて裁判などになった際に事故当時の車の作動状況を記録し、証拠として使用するのが主な目的だからだと言われています。
そのデータの一番の目的はエアバッグだそうで、導入当初は激突したのに開かなかった!とか、逆にたいした衝撃でもないのに開いた!などといったトラブルが多かった様で、そのトラブルの時に衝突時の衝撃Gなどを記録するのが目的で導入されはじめたそうです。
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