8月に76歳の誕生日を迎えた私の母。
数年前に胃がんの手術を行ったのですが、これを境にここ数年は容体が悪化の一途を辿っているんです。
ガンの方は胃の三分の二を切除し、術後1年間の抗がん剤治療を経て現在は再発はなく定期健診を受けています。
今思えば抗がん剤治療をはじめてから少し体調に異変が起き始めていたのかな?と思ったりもしますが、その当時はガンの再発をなんとかして食い止めたい!という気持ちの方が強く、現在の様な症状の心配をする余裕が家族全員の中になかったと思います。
現在の母親の容体は?
現在の容体はというと、軽度の認知症とパーキンソン症候群という診断で要介護認定は3です。
認知症というの進行が進めば明らかに!という症状になるのかもしれないですが、軽度の場合は大丈夫な時と会話が成り立たない!といった症状を繰り返すので今一つどこまで理解できているのか?会話が伝わっているのかがわかりづらいです。
パーキンソン症候群はこちらもパーキンソン病!と確定したわけではなく、かといって違う!というわけでもない感じだそうで、様々な検査を行った結果パーキンソン症候群と診断されました。要するに近いうちにパーキンソン病になっていくのではないか?みたいな感じとでもいうのでしょうか?
左手がうまく使えない様で、全体的にふらついているので、歩行などもその日によってまちまちです。
調子のいい日は杖をついて歩けるのですが、調子の悪い日は後ろのもたれかかる様になったり、前のめりになって倒れそうになります。倒れそうというよりはそのまま放置すればもちろん倒れます。
要介護認定を受けていますので、様々なサービスが受けられるのですが、一番の問題は本人がそんなサービスを受けたがらない!と事なんです。
介護認定で受けられるサービス
まず最初にケアマネージャーさんと連絡を取り合ってマネージャーさん経由で介護サービスを相談しながら手配をしてもらうのですが、最初に手配したのは、リハビリと気分転換を兼ねてデイサービスで昼間の数時間のサービスなんです。
最初からあまり乗り気ではなかったのですが、何とか通っていたのですが、結局、数か月で行きたくない!という事で辞めてしまいました。
デイサービスでのリハビリって効果あるんだろうか?と私自身も半信半疑だったのですが、辞めてから思う事は辞めてから徐々の歩きにくくなっていってる様に感じます。やはり一定の効果はあるのかな?と思ったりするので、やはりリハビリは続けた方がいいという事で家族で話し合いながら、できるだけ家の中でじっとしているよりはリハビリを週に1回ないし2回くらいはいく方が元気になるよ!と説得してはいるのですが、本人はどうもその気がない様で現在に至るもリハビリにはそれっきり通っていません。
リハビリに行かなくなった理由とは?
なぜリハビリにいきたくないのか?それとなくいろいろ聞いてみると、どうやらトイレの問題が原因の一つにある様です。
その他にも元々あまり社交的ではなかったのかもしれませんが人付き合いが苦手ということもあるのかもしれません。
私自身は母親の事を人付き合いが苦手なタイプという認識があまなかったので、認知症を患ってからそうなったのか、元々実はあまり人付き合いが得意ではなかったのかどちらなんだろう?と最近になって母親の性格などをあまり理解できていなかったのかな?と思ったりしています。
トイレの問題とは?
リハビリに行きたくない理由の一つにトイレの問題があると先ほどお伝えしましたが、このトイレの問題というのは多い時には15分に1回程度、平均でも1時間に2~3回以上トイレにいくということなんです。
原因ははっきりしませんが、ネットなどで調べると認知症の方に多い症状で、やはり夜中に頻繁に起こされて周りが寝られない!睡眠不足に陥るといった内容が散在していました。
我が家でも同様で、現在は父親が主で私と奥さんで分担してトイレを手伝っているのですが、母親が一人で問題なくトイレへいけるのなら水道代と電気代の浪費程度の話で済むのですが、一人でいくと転倒して頭や顔などを打ったりして非常に危険なので、一人で自由に行かせる!という訳にもなかなかいかないのが現状なんです。
しかし、本人はついてきてもらうのが嫌らしく、一人でいこうとします。おそらく人に見られるのは嫌だというプライドがるのだと思うのですが、できる限り昼間は誰かが付き添っていける様に努力しているのですが、基本は勝手に行こうとします。
その結果転倒して頭を打ったり、顔を腫らしたりという事も少なくありません。
なんせ本人との意思疎通があまりうまくいかないのが何より大変です。
夜中は危ないし、周りを起こすと寝られないので、尿漏れパンツにパッドを入れた状態で朝までベッドからは出ない様にしてほしい!と説得するのですが、『気持ち悪い』『恥ずかしい』など理由でつけてはいるのですが、つけたままトイレに行きます。
ネットにも似た様な話があり、拝見していると皆さん夜間のトイレの問題では自身のストレスと睡眠不足でかなり参っておられる様です。
夜間のトイレ問題を解決する方法はないのか?
何か方法はないのか?と調べてみると夜間の訪問介護サービスみたいなものもある様です。
あとはすぐ近くにポータブルトイレを設置する!みたいな感じしか方法はない様ですね。
おとなしくポータブルトイレで用を足してくれればありがたいのですが、私の母親の場合は全くそのきがありませんし、夜間に他の方が来られるというのも嫌がるのでどちらも得策とは言えない様です。
母親の今後は?
これから先の母親はどうなっていくのだろう?という事ですが、どちらも現状では症状が改善される見込みはなさそうな気がします。
できる事なら以前の様に元気になってもらいたい!と思うのですが、現実的にはなかなか難しいと思います。
頻繁に行くトイレも今はいう事を聞かずに危ないながらも自分でいってますが、こちらもそのうち動けなくなればまた状況が変わってくると思います。
現在は大した介護サービスを利用していない状況で月に一度ケアマネージャーさんが確認に来て頂いていますが、今後、更に悪化していく様であれば何かしらのサービスの利用も検討していかなければならないのではないかと思います。
最後に・・・。
親はいつまでも元気でいてくれる!というわけではない!ということを最近痛感させられています。
今回は母親の話でしたが、今は元気でいてくれている父親は母親よりも3つ年上で今年79歳なんです。
今は母親の世話を主にやってくれていますが、父親もいつもでも元気でいてくれる訳ではありません。
これからますます過酷な状況になっていく事が予想されます。
今は目の前の母親の日常生活を支えていくという事ですが、先の事を考えると不安と憂鬱感が襲ってきます。
私は第二次ベビーブームの時代に生まれましたので、自分自身も20年もすれば両親同様、高齢者となり高齢化のピークと言われる2042年あたりには今以上に高齢者で溢れかえる事になります。
ですが、今はとても自分自身の老後の事を考える余裕はありません。
まずは目の前の事を一つづつ解決しながら出来る事をやっていくだけです。
あまり先の事を考えすぎずに目の前の事を一つづつ解決していきたいと思います。
こちらは定期的に近況を綴っていきたいと思います。もしも同じ様な状況で頑張っておれる方がいらっしゃいましたらお互いに頑張っていきましょう。
私は今まで親に助けれて生きてきました。ろくに親孝行もしてきた覚えもなく、どちらかというと迷惑ばかりかけて生きてきました。これからもすぐに特別な親孝行ができる見込みもありません。
今回の介護が親孝行になるとも思えませんが、せめてこれくらいは最後に恩返しのつもりで貫徹できればと思っています。私にはこの程度しかできる事がないのですから・・・。
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