標準装備化が進む自動ブレーキ!
現在、新車を購入すればおそらく標準装備でついていることが多いと思われる自動ブレーキシステム。
近年増加傾向にある高齢ドライバーによる操作ミスの追突事故やうっかりミスによる追突防止に大きな予防効果を発揮しています。
装備されている車と装備されていない車では安心感が違いますし、最近では自動車保険の保険料も自動ブレーキの有無で違ってくる会社もあったりします。
現代の車ではそれほどに必要不可欠になりつつある自動ブレーキですが、現在のところ100%衝突を回避できる訳ではありません。
様々な要因によって作動しないケースや、作動しているけれど衝突前に止まれない!というケースがあるのです。
自動ブレーキがついているから!という過信で万一事故を起こしても当然自動ブレーキに責任は問えません!あくまで運転者自身がその責任を負うことになります。
そうならない為にも今回の記事をご覧頂き、自動ブレーキについて正しく認識し、安全運転に役立ててください。
自動ブレーキが作動する条件とは?
では実際に自動ブレーキが作動する条件について見ていきましょう。
走行中に前方の障害物に衝突してしまいそうな場合!
最もポピュラーなケースです。
通常走行している最中に何らかの原因により、ブレーキが適切に踏めなかった場合に作動します。
こちらは車種や自動ブレーキの種類によって衝突を検知できる範囲が異なってきますが、PRIUS50系前期型の場合では自動車・バイク・自転車・歩行者(昼間のみ)を検知することが可能です。
尚、前期型は歩行者検知は昼間のみですが、後期型は夜間でも検知可能だそうです。
この様に対自動車は一般的ですが、バイクや自転車、歩行者などと昼間・夜間などの対応状況はご自身の車に搭載されているシステムによってことなるので、確認しておいた方がいいと思います。
バックしようとした際にアクセルとブレーキを踏み間違えた場合!
こちらは最近よく聞く高齢ドライバーのアクセルとブレーキの踏み間違いによる追突の予防に効果のある機能です。
駐車場などに停車させる際に、ブレーキを踏むつもりが、誤ってアクセルを踏んでしまい、後方の障害物に突っ込んでしまうという状況を後方の障害物を検知してブレーキをかけて衝突を防ぐものです。こちらの機能は概ね紹介されているシーンは、後方に建物や壁などがあった場合を想定して説明されていることが多く、前方の検知と違いソナーと呼ばれる超音波センサーのみで検知することがほとんどですので、バイク・自転車・歩行者などに確実に効果があるかは正直わかりません。
ですので、この後方への自動ブレーキに関しては特に過信は禁物です。
『センサーで見ているから何かあったら自動で止まるだろう!』という様な考えは危険です!後ろに関しては、各ミラー、バックモニターなど装備されているあらゆるものを駆使して十分に確認をしながら後退!まさかの予防に自動ブレーキをある!という程度で日頃から思っておいた方が無難だと思います。
停車状態から前進と後退を入れ間違えた場合!
こちらは停車させていた車を出す際に前進しようと思っていたのに、ギアを誤ってバックに入れてアクセルを踏んでしまった場合です。
運転者は当然、前にいこうとしている訳ですから前方の安全確認はできており、車は前に進むと思ってるのですが、誤ってバックに入れているので後ろへ下がります。
当然のことながら運転者はパニックを起こしてブレーキ操作が行えないケースがあり、後方に衝突してしまいます。
この様な場合でも自動ブレーキは障害物を検知して衝突回避の為にブレーキを作動させます。
これは後ろだけではなく、前方すなわちバックしようとしているのに誤って前進のギアを入れてしまった場合にも自動ブレーキが作動します。こちらの場合も建物や壁などの大きな障害物以外(バイク・自転車・歩行者など)の場合には作動するかどうかはわかりません。
あくまでも作動すればラッキーくらいに思っておいた方が無難です。
またプリウスに関してはこの自動ブレーキがうまく作動できないケースに陥る現象が確認されています。(プリウスミサイル)こちらに関しては別途下記の記事で紹介していますので、興味のある方はご確認ください。
プリウスミサイルの原因が見えてきた!
最近多発しているプリウスミサイルと呼ばれる現象。その原因が見えてきた!
自動ブレーキが作動しない条件とは?
では実際に自動ブレーキが作動しない条件!もしくは作動はするが衝突前に停止できない場合の条件などは?について解説していきたいと思います。
まずは下記の動画をご覧ください。(国土交通省作成のYouTube動画です)
https://www.youtube.com/watch?v=mGh_-mTD6G4
動画の中でも紹介されていた通り、車を走らせていると様々な状況に遭遇します。
眩しい光が差し込む時、急な登りや下りのこう配、雪が積もったり濡れたりした路面、大雨の状態や大雪の状態、霧や濃霧の時など様々です。
加えて、動画の紹介でもありましたが車の色にも識別しづらい色があったりと自動ブレーキが作動しない状況や作動しても衝突を回避できない条件は意外に多く存在します。
自動ブレーキについてのまとめ
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