当然交換が必要という意見!必要なしという意見!様々な意見がありますが、私が実際に行っているメンテと個人的な見解、ネットでの様々な情報などを含めて解説していきたいと思います。
そもそもATFとは?簡単に説明を!
ATFとはオートマチックトランスミッション内を循環しているオイルのことです。
エンジンオイルは定期的に交換するのが基本ですが、ATFオイルとなると交換している人と無交換の人がおられます。
特にプリウスの場合は、ATではなくCVT(電気式CVT)という機構ですので、ATFではなくCVTフルードと呼ばれます。
このCVTの場合には様々な要因から、特に交換派と無交換派とに分かれます。
なぜ交換派と無交換派に分かれるのか?
エンジンオイルと違ってこのATFはなぜ交換派と無交換派に分かれるのか?
いくつかの要因があります。
- エンジンオイルと違い、技術と設備が必要
- メーカーが無交換を推奨している
- 交換する場合にも幾つかの条件がある
大きく分類すると、この3点で賛否が分かれています。
では順に解説していきましょう。
エンジンオイルと違い、技術と設備が必要!
ATFはエンジンオイルほど手軽に交換できるものではありません。
よくエンジンオイルは自分で交換する!という方が多くおられますが、ATFを自分で交換する!という方は少ないと思います。
理由はやはりエンジンオイルよりも難しいというのがあります。
エンジンオイルの場合には全量を抜いて、その後交換という作業ですが、ATFの場合にはそうはいかず、手作業でやろうとすると、一度に三分の一程度くらいしか抜けないものが多く(中にももっと抜けないものもあります)、抜いた分を継ぎ足してエンジンを回し、また抜いてはつぎ足してを数回繰り返す!という様な作業になります。
ですので、なかなか素人が自分で交換するのは難しいんです。
おまけに↑の作業はあまりお勧めできない交換方法で、一番いいのはチェンジャーと呼ばれる交換専用の機器を使って交換するのがお勧めの方法なんです。
チェンジャーとは?↓↓↓の画像でcheck!
ですので、一般の素人はもちろんですが、業者さんでも設備がなくて、手作業などで交換作業を請け負う業者さんや、交換に不慣れな業者さんに依頼するのは、危険が伴うことになります。
特にプリウス50系の場合にはCVT内にオイルを貯めておいて始動時のオイルの循環をスムースにするという通常のAT車とは異なる仕組みになっており、ATF交換がしづらい構造になっているので、特に技術と設備と知識が必要になります。
以上の理由から交換すべき!という意見と無交換の方がいい!という意見に分かれる要因の一つとなっています。
メーカーが無交換を推奨している!
上記の動画(神奈川トヨペットさん)では、ATFの定期的な交換を勧めておられまして、あの動画を見ればATF交換は必須!と思えてきます。
ところが、プリウス50系のATF交換についてToyotaのお客様相談室へATFの交換が必要ですか?と問い合わせをしてみると、反対の返答が返ってきます。
その答えとは、基本的にATF交換は必要ありません!です。
先ほども言いましたが、トヨペットさんなどディーラーさんでは積極的に交換を勧めておられるのに(私のディーラーさんも同じです)、Toyotaさんは必要ない!なんでしょう?ますます混乱してきますね。
交換する場合にも幾つかの条件がある!
先ほどのメーカーが無交換を推奨している!の話にも少し関係があるのですが、メーカーさんの話には続きがありまして、(ただしシビアコンディションでの走行(悪路・雪道・坂路など)が多い状況や過走行の場合は10万キロを目途に交換をしてください!)ということでした。
10万キロで交換?マジですか?↓↓↓の動画をご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=2cPNfObh4u8
いかがでしょう?シビアコンディションで走ってきて10万キロで交換・・・。
かなり危険な気もするのですが・・・。
つまり、ちまたでは交換をするなら2~5万キロまでに交換すべき!という意見が多いのです。
なので、Toyotaさんのいうシビアコンディションで10万キロでの交換という様な場合には逆に交換しない方がいい!という方が圧倒的に多いです。
ですので、衝動的にどこかのカーショップで勧められたから!という理由で交換するのは危険だと思います。
私は55,000キロで交換しました!
私も最初はプリウスにはATF交換なんて不要じゃないかな?と思っていました。
というのも、先ほども少し述べましたが、プリウス50系事態がATFを抜き取りにくい構造であることと、PRIUSは他の車とちがってトランスミッションの構造は極めてシンプルに作られており、一般的な車より汚れる度合いが少なく、メーカーも基本無交換でいいといっているからです。
実際のところ、通常のAT車よりはプリウスの電気式CVTの方が汚れは少ないそうなんですが、私の場合は点検時にディーラーさんから勧められて、悩んだ末に55,000キロの時に交換しました。
現在、65,000キロなので約1万キロほど乗りましたが、特に変わった様子はありません。
ですが、交換したので良くなった!という感じなども受けません。
こちらの結果は実走行に体験として、随時追記でお伝えしていきたいと思います。
プリウスのトランスミッションの仕組みを解説!
通常のAT車は、エンジン回転速度に応じて、トルクコンバータと変速ギアを変えていく仕組みになっているのに対し、プリウスのATは変速機はおろか駆動用のベルトも存在しない構造になっています。
プリウスは遊星ギアと呼ばれるギアに、エンジン・モーター・ジェネレーター(発電用モーター)を組み合わせて、パワーコントロールユニットがそれらを電子制御して無段変速する仕組みになっています。
交換時の費用は?
これはあくまで私(天さん)の交換時の費用ですが、何かのキャンペーン中で割引をしてもらって約1万円くらいでした。
ちなみにネットでググっても1万円前後という意見が多かったので、目安にしていい金額だと思います。
ちなみにこの金額は通常のATF車の交換費用より高いです。
理由は様々ありますが、確実に違うのはオイルの価格だそうです。
最終的な結論は?
そんなプリウスの電気式CVTですから、構造がシンプル=オイルの劣化や汚れが少ないのでは?と思われがちですし、実際のところも普通のATFの場合より汚れ方が少ないんだそうです。
実際のところ私も、通常のATやCVT車に比べると汚れは少ないのではないかな?と思います。
メーカーも基本無交換でいい!と言っている訳ですし、あえてリスクを犯してまで交換する必要はないと言えるのかもしれません。
こちらの結論はあくまで私の個人的な結論ですということをお伝えしておいて結論に入ります。
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