今回のaudiobookは『スティーブジョブズ名語録』という本です。
言わずと知れた今は亡きアップルの創業者です。
この本を読むと名語録と書いてありますが、スティーブジョブズ氏の人生が垣間見える一冊です。GoogleやMicrosoftなど様々な大企業の経営者のどの起業家とも似ていないかなり異質な経営者だということが良くわかります。
彼は自身で引き抜いてきた人材にアップルを追放されることになり、再びアップルに戻ってくることになるのですが、この一件だけでも彼以外でこの様な歩みをした人はいないと思いますし、今後もジョブズ氏の様な人間はそうそう出てこないだろうなと思いました。
この本を読んでいると、凡人の私にはこの人がただ単に素晴らしい人物!という風には思えない部分も多々あり、ジョブズさんのイムズは現在のアップルにどの程度受け継がれているのかな?と思ったりましました。
とはいえ私もアップル信者の一人ですので、ジョブズさんの生み出した製品の恩恵を受けて生活している訳で、素晴らし才能を持った人物であったことに間違いはないと思います。経営者というよりはアーティスト?といった方がいいのかもしれません。
この本の内容で私が一番印象に残ったのは、Aクラスの人間の中に一人Bクラスの人間が混ざると、Bクラスの人間がBクラスの人間を集め出す。その中にCクラスの人間が混ざり、またそのCクラスの人間がCクラスの人間を集め出す。こうして会社は腐っていくのだ!という一説。ジョブズさんは常に人材の質に強いこだわりを持っていたが伝わってきますが、日本人にはどうも素直に受け入れがたい表現の様な気がして、私の脳裏に焼き付いています。
そんな集団だからこそ、今日存在するアップル製品が誕生したのだろうと思いますが、ジョブズ氏が亡くなってからのアップル製品には革新的な製品が少なくなった気がします。単純に時期の問題なのかもしれませんが、ジョブズ氏の死によって空いたアップルの穴はどの程度なのか?またこの穴は埋めることが可能なのか?今後のアップルの製品戦略が気になるところです。
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